SEO対策する前に調査する内容とは?効果を出すには
SEO対策を検討する際は、「SEO対策すべきか」「集客効果を見込めるか」「どのように進めていくべきか」について慎重に判断する必要があります。実際のところ、業種や業態、エリア、予算、目標といったさまざまな要素によって、SEO対策の重要度や効果は大きく異なります。
現代では、多くの人がGoogleやYahoo!を利用しているため、集客を目的とするのであれば、ホームページを運用する以上、SEO対策を行う価値は十分にあります。ただし、対策の方法を間違えると期待した効果を得られない場合もあるため注意が必要です。
この記事では、「WebサイトがSEO対策できているかどうかを判断するためのポイント」や「SEO方針をどのように固めるべきか」について解説します。これからSEO対策を検討している方や、何から始めればよいのか迷っている方にとって、少しでもお役に立てればと考えております。
《この記事は次のような人におすすめです》
・SEO対策を検討している方
・SEO対策の調査をしたい方
・効果的にSEO対策したい方
分析や調査する前の準備
SEO対策は「内部対策」「外部対策」「コンテンツ施策」の3つに分類できます。また、施策を効果的に行うための事前調査として「内部調査」「キーワード調査」「競合サイト分析」を行うことが非常に重要です。
内部の確認方法
内部対策は、「サイトの内部構造やタグの最適化を行う施策」になるため、内部調査では「何が課題なのか」を洗い出す必要があります。なお、内部対策とは「HTML」や「CSS」を書き換える作業になるため、エンジニアやコーダーとしての専門的な知識が必要です。
なお、内部であるHTMLはソースコードから確認することができます。誰でもブラウザから確認することができるので、以下の手順で実際に確認してみましょう。また、「SEO META in 1 CLICK」という拡張機能を使えば容易に確認することもできます。
Windows:ページを右クリックし、「ページのソースを表示」を選択。
または、ショートカットキー「Ctrl + U」。
Mac:ページを右クリックし、「ページのソースを表示」を選択。または、ショートカットキー「Cmd
+ Option + U」。
内部調査のチェックポイント
通常、サイト内部の課題点を洗い出した後、「内部指示書」という形でエンジニアに修正内容を指示し、実装する流れになります。SEO対策の実装内容は、エンジニアのような細かい知識は必要ないため、SEOコンサルタント自身が修正できる場合もあります。
内部調査で確認する代表的な項目は「タイトルタグ」「メタディスクリプション」「見出しタグ」「カノニカルタグ」の4つです。
タイトル「title」
タイトルとは、「ページが何について書かれたものなのか」をユーザーや検索エンジンに対して伝えるタグです。タイトルには、対策キーワードを「完全一致」かつ、「できるだけ先頭に配置」し、分かりやすく設定することが大切です。
メタディスクリプション「description」
メタディスクリプションとは、タイトル下に表示されるページの説明文です。文字数はPCやスマートフォンによって若干異なりますが、80文字前後で作成することが推奨されます。メタディスクリプションに含まれるキーワードが検索されると、そのキーワードが太字で強調されるため、ユーザーの目に留まりやすくなります。内容は、ページの要約や魅力のある文を設定することが大切です。
見出しタグ「h1〜3」
見出しタグ(h1〜h3)とは、その名の通り見出しを指します。大見出しは、ページのタイトルになることが多いので、1つしかないのが基本です。h2タグは中見出し、h3は小見出しの役割になるので、入れ子構造にすることで記事内容がユーザーにとって読みやすい構成になります。
カノニカルタグ「canonical」
カノニカルタグは「URLの正規化」を行うために使います。URL正規化とは、Googleから評価を受けるURLを1つに統合することです。たとえば、「wwwの有無」や「https・httpの統一」、「スラッシュ(/)の有無」、「.htmlの有無」など、1つのページに対して複数のURLからアクセスできる場合は、評価をまとめるためにもURLの正規化が必要です。URLの正規化をしないと、GoogleのクローラーはURL単位でページを認識しているため、重複扱いになる場合があります。
3. キーワード調査とは?
キーワード調査は最も重要なステップです。キーワード選定を誤ると、「上位表示されたが検索ボリュームがない」「上位表示されたのに売上に繋がらない」「競合サイトが強すぎて順位が上がらない」などに陥ります。最適なキーワードを見つけるためにも時間をかけて選定しましょう。
キーワードを探る
具体的な調査は、Googleが提供している「キーワードプランナー」(無料)やSEO分析ツールで有名な「Ahrefs(エイチレフス)」(有料)を活用すると便利です。
ある程度のキーワード候補が決まっている場合は、そのままツールで検索し、キーワードの月間検索ボリュームを調べます。キーワードが決まっていない場合は、「自社サイト」や「似た業種の他社サイト」のURLを検索すると「関連キーワード(キーワードプランナー)」や「オーガニックキーワード(エイチレフス)」を調べることができます。
勝ち目があるか判断する
キーワードや検索ボリュームを把握した後は、「そのキーワードで上位表示が可能かどうか」を見極めることが重要です。具体的には、実際にそのキーワードで検索を行い、上位に表示されているサイトを分析します。たとえば、検索結果に大手企業や公的機関のサイトが並んでいる場合や、メディア、通販サイト、ポータルサイトなどの強力なドメインが占めている場合は、中小企業のサイトが上位に食い込むのは難しいと判断できます。一方、上位表示されているサイトがSEO対策を十分に行っていないと感じられる場合や、SEOの観点から少しの工夫で競争優位に立てそうな場合は、上位表示の見込みがあると言えます。
一般的に、検索ボリュームの大きいキーワードは多くのアクセス数を期待できるため、優先的に対策を行う傾向があります。しかし、検索ボリュームが小さいキーワードであっても、ターゲットユーザーに直接訴求できる場合や、コンバージョンに繋がりやすい可能性があります。そのため、キーワード選定においては、単にボリュームの大小だけでなく、売上への影響やビジネスゴールへの適合性を考慮し、バランスの取れた戦略を立てることが重要です。
4. 競合サイト分析とは?
評価観点から判断する
あくまで第三者ツールでの分析にはなりますが、参考にする上で「Ahrefs(エイチレフス)」は有効です。確認する項目は主に「DR 」と「被リンク」になります。
DRとは、「ドメインレーティング」の略で、「ドメインの価値」を意味します。0~100でレイティングされ、高いほど良い評価となります。なお、「DR」は「被リンクの質と量」によって評価されます。DRのスコアがあまりにも他社より劣っていると勝ち目は低いですが、他社サイトよりもDRが優っているのに表示順位が負けている場合はしっかりとSEO対策すれば勝てる可能性が高いです。
被リンクについては「SEO対策とは?」をご参考ください。
その他、ドメイン年齢も重要な指標になるため、Googleで「ドメインエイジ
調べる」といった形で検索して調べることが大切です。当然、長く保持されているものは評価が高くなります。
施策方針の検討
キーワード分析や競合分析が完了したら、最後に「施策方針」について検討します。
この時点で、どうしても上位表示させたいキーワードがSEO観点で見込みがない場合は「リスティング広告」を検討することをお勧めします。広告は、お金をかければ誰でもすぐに上位表示できるため、費用対効果や顧客獲得単価などを考慮し、出稿することも一つの方法です。しかし、お金をかけ続けないといけない上、ニーズのある広告嫌いなユーザーにはリーチできないため、SEO対策自体を辞めることは避けるべきでしょう。
内部対策が出来ていない場合は最優先
どんなに質の高いコンテンツを作成しても、内部対策が出来ていないと最大限の効果は発揮できません。まずは「土台を作る」という観点で内部対策は最優先で取り掛かりましょう。本記事で紹介した4つのチェック項目以外にも、やるべきことはたくさんあります。そのため、まずは1つひとつを最適化することが重要です。
ページ数が他社より少ない
内部対策はできているが、ページ数が少ない場合は、「質の高いコンテンツ」を対策キーワードに対して作成することが大切です。「質が高い」とは曖昧な表現ですが、Googleのアルゴリズム(AI)基準は年々と上がっているため、最低限の意識する点として「検索意図を満たしている」「わかりやすい内容である」「独自性(オリジナリティ)や信頼性が高い」などユーザー視点を軸に考えるとイメージが掴みやすいです。
被リンクが他社より少ない
被リンクが少ない場合や、被リンクの質が悪い場合は、「外部対策」が必要です。方法としては、関連のあるサイトに自社WebサイトのURLを貼っていただく必要があるため、「クライアントに貼っていただく」や「ポータルサイトや比較サイトに依頼する」などが挙げられます。エイチレフスを活用することで、他社が「どのようなサイトから被リンクをもらっているのか」を調査できるため、それらの被リンクが自社でも実現可能か確かめましょう。
SEO対策をお考えなら無料相談
GritGroup株式会社では、SEO対策やリスティング広告など、Webマーケティングに関するお悩みを無料相談にて受付ております。SEO対策するべきか悩んでいる場合や、委託をご検討の場合は、どうぞお気軽にお問い合わせください。豊富な実績や蓄積したノウハウから貴社に合わせた最適なご提案をいたします。
《この記事の監修》
GritGroup株式会社