#SEO対策#Webマーケティング

【最新】SEO対策とは?SEOの基本から施策方法まで徹底解説

更新日:2024.12.01
公開日:2024.12.01

Googleの検索結果はランダムで表示されていると思っていませんか?
実はWebサイトが評価されて順番が決まっています。

SEOとは、「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略で、GoogleやYahoo!の検索結果にWebサイトを上位表示させるために、検索エンジンに対してWebサイトを最適化する施策です。検索エンジン(GoogleやYahoo!など)とは、検索窓にキーワードを入力して、インターネット上から関連する情報を探し出すシステムです。SEO対策で自社サイトを上位表示させることで、インターネットからの流入、つまり「集客」を促進することができます。

SEO対策に関する記事のサムネイル

この記事では、「SEOの仕組み」や「基本的な施策内容」、「SEOのメリットやデメリット」について解説します。検索エンジンのアルゴリズムやSEOの本質を学ぶことで、「SEOとは何か」「検索結果はどのように決まるのか」を網羅的に理解することができます。当記事を参考にしていただき、SEO対策で効果を出すお役に立てればと考えております。

《本記事は次のような人におすすめです》

・SEOの基本を知りたい方
・インターネットから集客したい方
・何から集客を始めたらいいか分からない方

SEOとは?

SEOは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略称です。また、Webページを検索エンジン(GoogleやYahoo!)の検索結果に上位表示させ、流入(Webページの閲覧数)を増やすために実施する施策を「SEO対策」と呼びます。

効果的な対策を行うことで、インターネットからの流入経路を増やし、集客や売上拡大に繋げることができます。いまの時代、SNSやリスティング広告をはじめとする多様なWEBマーケティング手法が存在しますが、その中でもSEO対策ならではの集客の強みが際立っており、その重要性と需要はますます高まっています。

Web marketingの種類に関する画像

Googleの検索結果

Googleの検索結果は、「スポンサー枠(広告枠)」と「自然検索枠(オーガニック検索枠)」で構成されています。上部に0〜4つのリスティング広告が表示され、その下に自然検索結果(SEO対策箇所)が表示されています。なお、広告は下部にも表示されることがあります。

seoと広告の違いを説明する画像

スポンサー枠(広告枠)

スポンサー枠には「リスティング広告(≒検索連動型広告)」というテキスト形式の広告が表示されます。広告枠は、オークション形式が採用されており、広告主は配信したい検索語句に対して入札を行います。オークションの結果、入札額が高い広告から順に掲載され、ユーザーがクリックすると課金されるシステムです。そのため、費用をかければ誰でも上位表示が可能です。

詳しくは「リスティング広告で店舗集客する方法!仕組みや特徴とは?」をご参考ください。

自然検索枠(オーガニック検索枠)

自然検索枠とは、検索結果画面の広告枠を除いた部分を指します。最近では、検索結果画面にレシピやマップ(店舗情報)などが上部に表示されることもあります。自然検索枠は、Google独自のアルゴリズムに基づいて評価され、評価が高いページから順に表示されます。

Googleは悪用されないためにもアルゴリズムを公表していませんが、2024年5月27日にGoogleが流出した2,500ページ超の文書には、「14,000を超えるランキング機能と2,596の項目」があることが判明しました。この文書はあくまで定性的な概念の漏洩で詳述するものではありませんでしたが、いくつかの項目が評価に影響し得ることが確認されています。なお、アルゴリズムの調整や新規導入は日々行われており、Googleはユーザーにとって価値のある検索エンジンを提供するために運営しています。

Yahoo!はGoogleのアルゴリズムを採用しており、Yahoo!独自のサービスの影響で若干の順位変動はありますが、基本的には同じアルゴリズムでランキングされています。

検索エンジンの仕組み

検索結果の順位は、インターネット上を巡回する「クローラー」と呼ばれるロボットがWEBページを評価することで決定します。具体的には、①クローリング、②インデックス、③アルゴリズムの三要素です。

クローラーはWEBページを①発見/認識すると、その情報をデータベースに②登録します。その後、③アルゴリズムに基づいてサイトとページを評価し、ユーザーが検索した語句に応じてランキングします。

代表的な評価項目

評価には「ドメイン年齢」「更新性」「信頼性」「情報量」「独自性」「利便性」「専門性」「クリック数・クリック率」「離脱率・直帰率」「検索語句との関連性」「サイト構造/設計」などが影響します。

ドメイン年齢とは、ドメインが初めて取得・登録されてから現在までの期間を指します。登録情報は「WHOIS」データベースから確認することができます。長いドメイン年齢は、ウェブサイトが安定して運営されていると見なされ、信頼性や権威性の向上になります。

有名な3つのアルゴリズム

Googleは上記のような評価項目とアルゴリズムでランキングを行なっています。以下では有名なアルゴリズムを紹介します。

MFI(Mobile First Index)

MFIとは、スマホでの利便性(使いやすさ)を重視するアルゴリズムです。従来はPC版のサイトが一般的でしたが、今ではスマホ対応が必要不可欠です。なお、モバイル対応しているからといって優位性が高まるわけではないですが、モバイル対応していないサイトはモバイル検索での順位が下がる可能性が高く、スマホ対応するのが当たり前と認識するべきです。

QDF(Query Deserves Freshness)

QDFとは、時事性が高いコンテンツを対象に、より新しい情報を検索結果の上位に表示させようとするアルゴリズムです。ホットな話題について、いち早く取り上げた記事は瞬間的なアクセス増が期待できます。

QDD(Query Deserves Diversity)

QDDとは、ユーザーの幅広い検索意図に対応するためのアルゴリズムです。検索結果は、総合点だけではなく、最終調整が行われていると考えられています。Googleが公表しているものではないですが、検索結果に多様性を持たせるアルゴリズムが存在する可能性が高く、SEO関係者が「QDD」と呼んでいます。このアルゴリズムの影響により、検索結果には「比較記事やコラム、通販サイト、企業サイトなど」様々なサイトが表示されます。

Googleのガイドライン

Googleはアルゴリズムを公表していませんが、「検索品質評価ガイドライン」という形でPDF資料を全世界のユーザーに公開しています。英語版のみの提供ですが、「General Guidelines」という名前で閲覧できます。

このガイドラインは、検索結果の品質を評価するために外部の検索品質評価者(クオリティーレイター)向けに作成されたものです。1年間に数回のペースで随時更新されており、「Googleがどのようなページを高く評価するか」について記載されています。

つまり、SEOの専門家は過去のアップデートや運用実績などからデータ分析を行い、ガイドラインに沿ってWEBサイトを最適化することで「SEO対策」を行います。その結果、クローラーはWebページの内容を正しく理解し、検索結果に上位表示されやすいサイトになります。これがSEOの「O(optimization)」である「最適化」を意味します。

SEO対策とは、クローラーがページを適切に登録(インデックス)し、高く評価してもらうために、Googleのガイドラインに沿ってWebサイトを最適化する施策です。

Googleが重要視するSEOの考え方

Webサイトの特性や状況に応じて、SEO対策内容の優先順位は異なります。しかし、どのWebサイトにも共通して重要なポイントがあります。それを理解するためには、具体的な対策を考える前に、まずGoogleが重視するSEOの基本的な考え方を把握することが大切です。この要点を押さえることで、効果的な対策や運用方法が明確になり、より良い結果に繋げることができます。

重要視すべき3つのポイント

検索意図を満たしている

Googleは、ユーザーに最適な情報を提供することを目的としています。そのため、なぜこのキーワードで検索しているのかを想定し、その意図を満たす内容であることが重要です。また、その内容が最新情報であるかどうか、更新性(フレッシュネス)の観点も重要です。サイトやページを制作してから何年も更新していないと評価が下がる可能性があるため、半年から1年に一度は更新することが理想です。
※なお、更新日を変更するだけでは意味がありません。クローラーは更新前後の差で判断しています。

コンテンツの質

Googleはユーザーにとって価値のあるコンテンツとして、「経験・専門性・権威性・信頼性」を表す「E-E-A-T」を評価基準として重視しています。 E-E-A-Tとは、「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」の略称です。つまり、独自性(オリジナリティ)のある内容であることや、信憑性の高い情報源であることが求められます。実体験や一次情報、専門家の監修や運営者情報の記載など、様々な要素を記事に盛り込むことが、質の高いコンテンツにつながります。

ユーザービリティ

操作性可読性も重要な要素の1つです。サイトの表示スピードやスマートフォン対応など、閲覧時にストレスや不安を与えないための対策が必要です。また、文章の読みやすさや理解のしやすさを高めるために、画像やグラフなどを取り入れることもポイントです。

Googleが掲げる10の事実

Googleは会社を設立して数年後に「Googleが掲げる10の事実」というものを作りました。簡単に言うと、Googleの経営理念に通じるものです。これを一つ一つを読み解くことで、ユーザーを第一に考えた理想像に近づく一歩になります。

01. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる
02. 1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番
03. 遅いより速いほうがいい
04. ウェブ上の民主主義は機能します
05. 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない
06. 悪事を働かなくてもお金は稼げる
07. 世の中にはまだまだ情報があふれている
08. 情報のニーズはすべての国境を越える
09. スーツがなくても真剣に仕事はできる
10. 「すばらしい」では足りない

最新SEO対策の基本

いまやSEO対策は「検索エンジンに向けた最適化」ではなく、「ユーザーに向けた最適化」が基本になりつつあります。技術の進歩により、精度が上がったことで、2010年代に通用したいわゆる裏技的な施策も今ではほとんど通用しません。しかし、依然として根本的な対策内容は変わらず、Googleが理想とするユーザーにとっての検索体験を本質として捉えていれば、やるべきことは明確です。

SEOの歴史から学ぶこと

SEO対策をする上で、これまでの歴史を学ぶことは大切です。過去には、被リンクの数やキーワードの含有率が高いと掲載順位が急上昇する時代がありました。今では検索意図を満たしていることや、権威性や信頼性が高いことが重要な時代へと変わりつつあります。このような変遷を理解することで、SEOの本質が見えてくることがあります。

Web marketingの種類に関する画像

コアアップデートとは?

Googleはこれまでに大きなアップデートを実施してきました。また、同じキーワードを検索しても検索結果が変わるように、小さなアップデートは日々行われていると考えられます。

コアアップデート(コアアルゴリズムアップデート)とは、Googleが検索アルゴリズムを見直して検索結果を大幅に改善するためのアップデートを指します。 年に2~4回ほど、Googleが公式に事前告知した後に実施されます。内容は「Google Search Status Dashboard 」で確認が可能です。

有名なコアアップデート

パンダアップデート(2011年2月)

パンダアップデートとは、高品質なコンテンツを検索順位の上位に上げて、低品質なコンテンツの順位を下げるためのアップデートです。主にコピーコンテンツやキュレーションサイトによる上位表示の独占防止が目的です。

ペンギンアップデート(2012年4月)

ペンギンアップデートとは、スパムや低品質な被リンクを収集するサイトのランキングを下げるためのアップデートです。主に、隠しテキストリンクや過剰な相互リンクを禁止することが目的です。

ハミングバードアップデート(2013年9月)

会話型の検索や意図を汲み取りにくいキーワードに対して、適切で関連性の高いコンテンツが検索結果に表示されるようになりました。

ベニスアップデート(2014年12月)

検索しているワードがエリアに関係する場合、検索しているエリアに近い情報が検索結果に表示されるようになりました。そのため、調べる場所によって検索結果が大きく異なります。

ドアウェイアップデート(2015年3月)

ドアウェイアップデートとは、誘導ページのランキングを下げるためのアップデートです。誘導ページとは、ユーザーを別のページに誘導したり、資料請求などをさせたりすることだけを目的にしたページを指します。これは、アフィリエイトサイトで多く見られるパターンです。

SEO対策の施策内容

SEO対策で実装するべきことは多くありますが、大きく分けると3つに分類できます。「内部対策」「外部対策」「コンテンツ施策」です。

SEO対策の内容に関する画像

内部対策

内部対策では、サイトの内部構造やタグの最適化を行います。内部が整理されていることで、クローラビリティが高まり、結果として高く評価されやすくなります。そのため、サイトを緻密に調査し、問題点を洗い出すことが重要です。

具体的には、階層構造の見直しやリンクの最適化、タグの最適化を行います。改善することで、クローラーが効率的に巡回でき、ページ内容を検索エンジンに正しく伝えることができます。また、ユーザーの利便性を高めるために、デザインや読み込み速度の改善もこの内部対策に含まれ、離脱率や直帰率の防止も行います。

・クローラーの巡回を効率化するための施策(クローラビリティ)
・検索エンジンにページ内容を的確に伝える施策(タグの最適化)
・快適なWEBサイトにするための施策(ユーザビリティ)

最初に行うべき内部施策5選

1. タイトルタグ
2. メタディスクリプション
3. 見出しタグ
4. 画像(alt属性)の最適化
5. URLの正規化

タイトルタグとメタディスクリプションの説明に関する画像

タイトルタグ

タイトルタグは、Webページを構成するHTMLタグの一つです。そのページが何について書かれたものなのか、ユーザーや検索エンジンに分かりやすく伝えるのが役割です。対策キーワードを完全一致かつ、できるだけ先頭に配置し、分かりやすいタイトルにすることが大切です。

メタディスクリプション

メタディスクリプションとは、検索結果のタイトル下に表示されるページの説明文です。文字数はPCやスマートフォンによって若干異なりますが、80文字前後で作成することを推奨します。メタディスクリプションに含まれるキーワードが検索されると、そのキーワードが太字で強調されるため、ユーザーの目に留まりやすくなります。ページの要約や魅力のある文を設定しましょう。

見出しタグ

見出しタグ(h1〜h4)は、順番によって役割があります。入れ子構造にすることで、記事の内容が一目でわかるようになり、ユーザーにとって読みやすい構成になります。

画像(alt属性)の最適化

alt属性とは、画像の代わりになるテキスト情報のことです。ページ内に画像を設置する場合、検索エンジンのクローラーはimgタグから画像があることは分かりますが、どのような画像なのかまでは理解できません。そのため、検索エンジンがどんな画像なのかを理解できるように、alt属性を設定します。設定することで画像検索で表示される可能性も高まります。また、altタグを設置しておけば、使用しているブラウザやインターネット環境の不具合で画像が表示されない場合に、指定した代替テキストが表示されます。

URLの正規化

URL正規化とは、Googleから評価を受けるURLを1つに統合することです。同じWebサイト内に重複コンテンツがある場合、検索エンジンから評価してもらいたいページのURLに「canonicalタグ」や「リダイレクト」で正規URLを指定します。

たとえば、「wwwの有無」、「https・httpの統一」、「スラッシュ(/)の有無」、「.htmlの有無」など、1つのページに複数のURLが存在する場合は、URLの正規化が必要です。

URLの正規化に関する画像

外部対策

外部対策では、被リンクを集める施策を行います。

被リンクとは、他のサイトに貼られた自社サイトのリンクです。例えば、論文で何度も引用されている文献は信憑性の高い情報源だと思うはずです。同様に、何度も被リンクされているサイトは有益なサイトだとクローラーは判断します。関連性の高いサイトや権威性の高いサイトからの自然な被リンクが多いほど、サイトの評価は高くなります。

また、複数のリンクが貼られているサイトは、平等に評価が振り分けられるのではないため、リンクの貼られ方によって配分が変わります。当然、目に留まりやすい場所にリンクが貼られていれば、評価は高くなります。「どのようなところで、どういう貼られ方をしているのか」貼られている場所やアンカーテキストの分散、IP分散も重要なので対策をする際は注意する必要があります。

被リンクの仕組みに関する画像

不自然な被リンクや悪質な被リンクは効果がありません。また、一定の割合を超えるとペナルティの対象になる場合もございます。

コンテンツ施策

コンテンツ施策では、新規記事の作成と既存ページのリライトを行います。対策できていないキーワードを対策するために新たに記事を作成し、既にページとしては存在しているが検索しても出てこないページをリライトすることで上位表示を促します。なお、2023年9月のアップデートにより、低品質なコンテンツがある場合に、低品質ではないコンテンツの順位も下がることが明らかになりました。低品質の定義は曖昧ですが、年々基準が上がっていることは確かなので、文字数や構成だけでなく内容もしっかりと作り込む必要があります。

・コンテンツの新規作成
・既存ページのリライト

Helpful Content Update(2023年9月15日)
低品質なコンテンツがある場合、低品質ではないコンテンツの順位も下がります。

重複コンテンツとカニバリ

SEO対策する上で「重複」を避けることは非常に重要です。コンテンツの重複(コピーコンテンツ)を放置しておくと、Webサイトのパフォーマンスを最大限に引き出せず、機会損失につながることがあります。Googleは、ユーザーにとって役に立つオリジナルで価値のある情報を提供することを目的としています。また、できる限り異なる内容のページを表示することによってユーザーの混乱を避け、検索結果の利便性を図っているため、似たようなページは検索結果に表示しないように調整しています。そのため、重複コンテンツが多いと、評価が下がり、検索結果の順位が低くなる可能性があります。

*重複コンテンツは2つの状況で発生します。

1つ目は、複数の異なるURLから同じコンテンツにアクセスできる状況を指し、ペナルティの対象になることがあります。これは、「301リダイレクト」や「canonicalタグ」「alternateタグ」を使用することで対策できます。

2つ目は、似たようなタイトルや内容で作成されたコンテンツが複数ある状況を指します。一般的に、記事の内容が6割以上類似している場合、「カニバリ」が発生する可能性が高まります。SEOにおけるカニバリゼーションとは、類似したページがお互いに競合し合っている状態を指します。

サイト内にテーマが似ている記事が複数存在すると、メインキーワードで検索された際に、ある日は特定の記事が上位に表示され、別の日には異なる記事が上位に表示されることになり、自社の記事同士が競い合う状態となります。カニバリゼーションはペナルティの対象にはなりませんが、結果としてサイトのパフォーマンスが大きく低下する可能性があります。そのため、「事実上、ペナルティと同じような影響を受けている」と考えることもできるでしょう。

カニバリが発生しているページを見つける方法として、Googleサーチコンソールを活用することができます。検索パフォーマンスのセクションから検索クエリが表示されます。同じトピックで複数のページがヒットしている場合、それらのページが競合している可能性があるため改善が必要です。

SEO対策に必要不可欠な分析ツール2選

1. Google Analytics 4

GA4の写真

Google Analyticsは、Webサイトに訪問したユーザーの「行動」や「属性」を分析できる無料のアクセス解析ツールです。訪問回数、訪問人数、流入経路、総PV数(ページビュー数)、平均PV数、平均滞在時間、直帰率、離脱率、新規訪問率などのデータを計測することができます。Webサイト内のユーザー行動をイベントとして計測し、改善点を見つけるための有用な情報を得ることができます。

GA4の計測地点に関する写真

2. Google Search Console

GSCの写真

Google Search Consoleは、Googleが提供する無料のサイト分析ツールで、Webサイトのパフォーマンスを監視・改善するために利用されます。主に、「どのキーワードでサイトに訪問者が来ているのか、クリック数、表示回数、クリック率(CTR)、平均掲載順位」などを確認できます。

また、サイト内のページがGoogleに正しくインデックス登録されているかをチェックでき、登録されていないページやエラーがある場合は、原因を特定して改善が可能です。これにより、検索エンジンにサイトを正しく表示させることができます。さらに、セキュリティ面でも安心です。マルウェアやフィッシングといった問題を検出し、必要に応じて通知を受け取ることで、サイトを安全に保つサポートをしてくれます。

SEO対策のメリット・デメリット

メリット

資産性が高い

SEO対策に取り組む最大のメリットは、「資産性」が高いことです。SEO対策を行う上でメインとなってくるのが「コンテンツ施策」です。コンテンツが拡充すれば、Webサイトが「資産」となります。

SEO対策の資産性を示すグラフ

費用対効果が高い

SEOは、複数のキーワードで対策を行うことで流入経路を増やし、安定したアクセス数の増加が期待できます。また、一度確立した検索順位は急激に変動しにくいため、継続的な成果を得られるのが特徴です。SEOは、指数関数的に流入が成長し、広告に比べて追加コストが発生しないため、長期的には高い費用対効果が見込めます。

費用対効果が高いことを示すグラフ

クリック率が高い

クリック率とは、検索結果の表示回数に対してユーザーがクリックした割合です。上位枠に表示されるほど、クリック率が上昇する傾向にあります。また、日本人の文化的な背景により、特に若い世代にとって業種や内容次第では広告はネガティブなイメージがあります。そのため、自然検索結果で上位表示できるとその分野で信頼できる会社だと印象付けることができます。

デメリット

SEO対策のデメリットは、「工数または費用がかかる」ことや「即効性が低い」ことが挙げられます。

工数または費用がかかる

SEO対策は専門性が高く、広告代理店に外部委託することも一つの方法です。充実したコンテンツを何十本、何百本と制作することになるので、本業でない以上、かなりの負担になることは間違いありません。インハウスで行うことも可能ですが、知識やノウハウがなければ非効率になってしまいます。なお、広告代理店に外注する場合は「月額5万円」から「月額100万円以上」になることもあります。

即効性が低い

広告のオークション形式とは異なり、自然検索枠はGoogleの評価が基準になるため、効果が出るのに時間がかかります。しかし、「順位が上がりづらい」ということは、見方を変えれば、「上がれば、順位が下がりづらい」ということにもなります。

SEO対策する前にやるべきこと

SEOの概要についてお伝えしてきましたが、実際に施策を進めるとなると、「キーワード選定」や「競合サイト分析」、「優先順位の策定」が非常に重要になります。

競合分析が重要な理由

検索結果で上位を取るためには競合サイトの調査や分析が必須です。主に「他社がどのようなキーワードで上位表示しているか、ページの数はどのくらいか、それぞれの検索キーワードからどれくらいの流入数があるか、勝ち目はあるのか」など情報収集し、参考にします。

キーワード選定を行う必要性

ユーザーが商品やサービスに関心を持った際に、「どのようなキーワードで検索するか」を正確に把握することが求められます。このプロセスでは、選定したキーワードが「上位表示される可能性が高いかどうか、十分な検索ボリュームがあるかどうか」も含め、慎重に検討します。最適なキーワードを選ぶことで、SEOの効果を最大化し、ターゲットユーザーを効率的に集客することが可能です。

しかし、キーワード選定を誤るといくつかの問題が生じます。一例として、「検索順位がなかなか上がらない」という状況や、「アクセス数は増えたが、売上や成果には結びつかない」といったケースがあります。このような事態を避けるためには、ターゲットユーザーの検索意図を深く理解し、競合分析や市場ニーズを反映したキーワード選定を行うことが不可欠です。適切なキーワード選定は、SEO戦略全体の成否を左右するため、慎重かつ計画的に進めることが重要です。

キーワードのグルーピング

キーワード選定のフローでは、最初にキーワードを検索ボリュームに基づいてグルーピングし、効率的に管理できる体制を整えながら、戦略的な方針を策定します。このプロセスでは、検索ボリュームの大中小を明確に分類し、それぞれのキーワードが持つ可能性を評価します。特に、検索ボリュームが大きく、かつ上位表示が見込めるキーワードは優先的に選定し、ターゲットとすることで、最大限の集客効果を狙います。

一方で、ボリュームは小さいものの、ニッチな需要を捉えたキーワードも場合によっては高いコンバージョンが期待できるため、全体のバランスを見ながら選定を進めることが、成果につながる戦略の鍵となります。

ビッグキーワード

ビッグキーワードは、月間検索ボリュームが10,000以上となるキーワードであり、多くのユーザーが頻繁に検索します。特徴として、抽象的かつ幅広い意味を持つキーワードが多くなり、ユーザーの検索頻度が高いためアクセスが増えやすいです。しかし、競合が多いので、上位表示を狙うのが難しいです。主に単一のキーワードが当てはまります。

ミドルキーワード

ミドルキーワードは、月間検索ボリュームが1,000以上、10,000未満のキーワードを指し、検索数は多過ぎず少なすぎないものです。ミドルキーワードには、1単語または2単語の掛け合わせが多く、ビッグキーワードよりは対策の難易度が下がりますが、ある程度のSEO対策を進めていないと上位表示されません。主に2つ単語の掛け合わせキーワードが当てはまります。

ロングテールキーワード

ロングテールキーワードは、月間検索ボリュームが1,000未満のキーワードを指します。検索ボリュームは少ないですが、ニーズや目的が具体的かつ明確になっているので、顕在層のユーザーにアプローチすることができます。

キーワード分析におすすめのツール

キーワードプランナー(無料)

キーワードプランナーに関する画像

キーワードプランナーは、Googleが無料で提供するツールです。任意のキーワードの検索ボリュームや関連キーワードの抽出が可能です。

エイチレフス(有料)

エイチレフスに関する画像

Ahrefs(エイチレフス)は世界で60万人が導入しているSEO分析ツールです。自社サイトだけでなく、競合サイトにおけるキーワードごとの順位状況や想定流入数、検索ボリューム、被リンク元などを調査することができます。

SEO運用代行

SEO対策を外注する際の費用は、依頼する業者や施策の範囲によって大きく異なりますが、一般的な相場を知っておくことで予算を立てやすくなります。

エイチレフスに関する画像

また、SEO対策は長期的な施策になる上に、専門知識を必要とし、工数もかかってくるため、代理店に依頼するのも一つの方法です。

まずは専門家に相談

マーケティングには明確な正解は存在しません。だからこそ、成功への道筋は業界やサービス内容、売上や予算、タイミングといった多くの要素を総合的に考慮し、最適な戦略を練ることが求められます。そのためには、まず「どのような選択肢があるのか」「自社に最も適した手法は何か」「何から着手すべきか」を見極める必要があります。そして、それらを判断するためにも、様々な集客チャネルを理解することが重要です。

SEO対策ならGritGroup株式会社にお任せ

GritGroup株式会社は、SEO対策やリスティング広告、SNS運用、HP制作、クチコミ対策など、Webマーケティングを中心とした集客支援を提供しております。集客や集患にお悩みがございましたら、まずは無料オンライン相談をご利用ください。やるべきかどうかの判断も含め、ほかの集客施策と比較した上で貴社に合わせた最適な改善策をご提案いたします。

よくあるご相談と支援事例

よくあるご相談

・制作会社に依頼してホームページを作ったのでSEO対策はできていない。
・WEB集客したいが、何をしたらいいのか分からない上に本業に専念したい。
・集客をWeb広告に頼っているので、SEOからの流入数を増やしたい。

支援事例

業種:美容クリニック
課題:指名検索(クリニック名)でしか集客できていない。
施策:競合分析・キーワード選定・コンテンツ作成/リライト・内部の最適化
期間:2年間
結果:1年で上位表示されるページが増え、アクセス数が増加。その後、徐々に安定し、ニーズの高いユーザーを獲得。結果として、お問い合わせ数が大幅に増加した。

《この記事の監修》

GritGroup株式会社